不妊ブログ

人工授精(AIH)は自然妊娠に近い治療法!気になる治療内容とスケジュール#10

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こんにちは、又造またぞうです。

いよいよ治療方針が決まり不妊治療スタートです。

ブライダルチェックや不妊検査などを受けてから、気付けば半年近く経ってしまいました。

私たちはタイミング法はトライせずに人工授精(AIH)からスタートすることになりました。

治療方針の決定までの過程は前回の記事を参考までにご覧ください。

人工授精(AIH)はタイミング法に比べると壁が高く、抵抗を感じる方も多いのではないでしょうか。

私自身が体外受精を経験したから言えるのかもしれませんが、実は人工授精は自然妊娠に近く、尚且つ身体的・金銭的負担も少ない治療法なのです。

今回は私の経験も踏まえて、

  • 人工授精(AIH)とはどのようなものなのか
  • 人工授精の来院スケジュール

について書いていきたいと思います。

人工授精(AIH)とは

人工授精とは、AIH(artificial insemination with husband`s semen)と呼ばれており、採取した精液を子宮腔内に直接注入して妊娠成立を目指す方法の事を指します。

精液は洗浄し、遠心分離し濃縮した元気な運動精子を注入します。

人工授精には『人工』という名が付きますが、実際には最適なタイミングを薬や医師の指導の下で管理し、厳選された精子を注入してもらうという過程以外は、自然妊娠に非常に近いものです。

人工授精の治療法と成功率

人工授精は、さらに以下のように分けることが出来ます。

  • 自然排卵による人工授精
  • 内服薬や注射を用いた人工授精

排卵誘発剤などの内服薬や注射を併用することで、妊娠率が高くなるという報告もあります。

自然周期で行う場合のほか、クロミフェンやゴナドトロピンによる排卵誘発と併用する場合があります。原因不明不妊の周期毎の妊娠率はAIHのみに比べ排卵誘発を併用したAIHの方が高く、とくにゴナドトロピンを併用した場合が最も妊娠率が高いとされています。

出典:一般社団法人日本生殖医学会 不妊症Q&Aよくあるご質問

また、人工授精の妊娠率について日本産婦人科医会は以下のように述べています。

1周期あたりの妊娠率は5〜10%と高くはない。

ただし、性交障害やヒューナーテストで頸管粘液不適合症例などに限れば治療効果が期待できる。

出典:公益社団法人日本産婦人科医会
またぞう
またぞう

私が通院しているクリニックの人工授精の妊娠率は5~10%みたいだよ。

夫

想像していたよりも低いなと感じたけど、それが平均的なんだね。妊娠するのって奇跡だなあ。

人工授精は何回が目安なのか?

人工授精は回数をこなせば妊娠率が高まるという訳ではなく、5~6回施行しても妊娠しない場合はステップアップを検討したほうが良いようです。

厚生科学研究(「生殖補助医療の適応及びそのあり方に関する研究」)によると、人工授精で妊娠する例の80%は7回目以内に妊娠し、それまでの治療回数の平均は4.6±3.6回でした。

出典:一般社団法人日本生殖医学会 不妊症Q&Aよくあるご質問

人工授精の年齢別の妊娠率を示したものが以下になりますが、そこから見ても5~6回ほどで頭打ちとなり妊娠率が横ばいになっています。

また、年齢によっても妊娠率が異なることも分かります。

出典:公益社団法人産婦人科医会

クリニックによっては、年齢によりステップアップを早めるために、人工授精の治療回数の目安を設けている所もあります。

またぞう
またぞう

私が通院していたクリニックは、

  • 35歳以上は約3回
  • 40歳以上は約1~2回

という感じで目安が設けられていたよ

夫

治療を早く進めたい人にとっては妥当な回数かもね

人工授精(AIH)は、身体的なリスクも金銭的な負担も少ないので、妊活がうまくいかずに悩んでいる方や、タイミング法で良好な結果が得られない場合は、比較的気軽に始めることが出来る治療法ではないでしょうか。

人工授精の適応

人工授精の適応はいくつか挙げられます。

  • 軽度な男性不妊(精液の量が少ない・運動率が悪いなど)
  • 頸管粘液分泌不全
  • 頸管粘液・精子適合不全(フーナーテスト不良)
  • 免疫性不妊症(抗精子抗体が陽性の場合)
  • 性交障害
  • その他原因不明の不妊症など

ここで少し余談ですが、不妊治療というと、一般的には男女側の身体的要因に目が行きがちですが、心理的要因を含む『性交渉を持つことが困難なケース(性交障害)』にも適応するという事は意外と知られていないのではないかと思います。

性交障害は、身体機能的に困難な場合や環境的要因、心理的要因など複数の原因が考えられますが、その中にセックスレスも含まれるのではないでしょうか。

子供は欲しいけどそもそも夫婦生活が殆どない、スケジュールが合わない、夫婦生活がストレス・プレッシャーになる・・というように、セックスレスは意外と身近な問題として潜んでいます。

情報が2005年と古いものですが、下記の図を見ても分かるように日本のセックスレスは世界的に見ても深刻ですよね。

引用元:社会実情データ図録 本川裕

積極的な夫婦生活を送っているにも関わらず、なかなか妊娠しない場合は「もしかして不妊症なのかな」と不妊治療を意識するきっかけを持つことが出来ますが、そもそも夫婦生活が無い場合は、不妊治療に踏み切るまでにそれなりの時間が掛かってしまうのではないのでしょうか。

もし夫婦生活が困難であると感じた場合は(生活のズレや、ストレス等による性交障害その他環境的要因など)、夫婦ともにストレスを感じる前に治療に踏み切るという選択肢があるということを知って欲しいです。

何度も言いますが、人工授精(AIH)は想像しているよりも敷居は低く自然妊娠に近い治療です。

もちろん、コミュニケーションも含めて夫婦生活を適度に営むことが理想ではありますが、様々な夫婦の形があるのも事実です。

人工授精のスケジュール

ここからは皆さんも気になる人工授精のスケジュールです。

仕事と両立していこうと考えている方は特に気になりますよね。

私の場合ですが、通勤しながら人工授精を4回行いましたが、そこまで負担を感じることなく通院することが出来ました。しいて言うならば、

  • 遅刻・早退を願い出る時の精神的負担
  • 内服薬の副作用が多少ある(倦怠感)

という点以外は、仕事に支障なく治療を行うことが出来ました。

副作用なんかは個人差がありますし、勤怠については会社との関係性によって変わるかもしれません。

私としては、やはり『職場に迷惑かけているのではないか?』という罪悪感による精神的負担が一番辛かったです。

さて、人工授精の来院スケジュールですが、私が通院していたクリニックでは、1周期の人工授精(1か月)につき4回通院していました。

なお、私は排卵誘発剤を併用した人工授精を行いました。

人工授精(AIH)のスケジュール
  • 【1回目来院】月経開始5日目まで
  • 【2回目来院】月経開始後12~15日目
  • 【3回目来院】人工授精(AIH)施行
  • 【4回目来院】人工授精施行日から1週間後

それでは、それぞれの来院タイミングでどのようなことを行っていたのか私の経験をお話しします。

1回目の来院【月経期】

来院タイミング:月経開始後5日目まで

処方:内服薬(クロミッド錠50㎎)

検査:なし

費用:約580円(保険適用)+薬代約500円

1回目の来院は、月経開始から5日目までに来院します。

排卵を誘発するために月経開始後5日目からクロミッドを服用するよう指示があり、5日間ほど服用します。

この時は超音波検査などは無く、診察のみで終了です。

2回目の来院【排卵期】

来院タイミング:月経開始後12~15日目

処方:内服薬(デュファストン錠5㎎)、排卵状況により注射(HCG5000)

検査:尿検査(排卵検査)・超音波検査

費用:約2500円(保険適用)+薬代約850円

2回目の来院は、月経開始後12~15日目の排卵期になります。

排卵検査のために尿検査を行い、卵胞の大きさ子宮内膜の厚さを確認するために超音波検査を行います。

またぞう
またぞう

通常はこの時期に卵胞が20㎜くらいに成長しているのが理想みたい。私は25㎜前後くらいの大きさまで育っていたけど、クロミッドを服用していたから少し大きめだね。

この診察の時に排卵の時期を確認し、人工授精の日時が決まります

黄体ホルモン剤のデュファストン錠が2週間ほど処方され、人工授精を施行した日から服用します。

また、排卵の状況によって排卵を促すためのHCGの注射を打つこともあります。

またぞう
またぞう

私は4回の人工授精のうち2回HCGの注射を打ったよ

3回目の来院【人工授精(AIH)】

来院タイミング:医師から指示(だいたい排卵期来院時の次の日)

処方:排卵状況により注射薬(HCG5000)

検査:なし

費用:約22000円(自費)

3回目の来院が、とうとう人工授精当日です。

人工授精の流れはだいたいこんな感じです。

  1. 自宅もしくは院内にて精液を採取(2~3時間以内に持参)
  2. 精液の濃縮・洗浄作業(約1時間ほど待機)
  3. 人工授精の処置(約5分ほど)
  4. 注入後数分安静にして帰宅

人工授精の際は、調整した精液(夫が自署したもの)と妻の本人確認をしてから処置に入ります。当たり前ですが取り間違いなど発生したらたまったもんではありません。

人工授精の処置自体は5分もしないくらいで終わり、痛みも殆どありませんでした。

処置後は、椅子型の診察台に座ったまま1~2分ほど安静にしてから終了となります。

1回目の人工授精はとにかく緊張していましたが、4回目となるとだいぶリラックスして処置を受けることが出来ました。

4回目の来院【黄体ホルモン補充】

来院タイミング:人工授精から約1週間後

処方:注射(プロゲストンデポー125mg)

検査:なし

費用:約320円(保険適用)

この時は診察もなく、黄体ホルモン補充の注射を打つのみです。

そして人工授精施行日から2週間後に月経がこなければ妊娠確認のための予約を取ります。

またぞう
またぞう

私は4回人工授精を行ったけど、残念ながら全て陰性でした。かすりもしなかったよ・・・

ちなみに、プロゲストンデポーやHCGの注射は筋肉注射なのですが、毎回臀部に注射していました。

筋注は痛い!と有名ですから、かなり警戒していましたが痛みはほとんどありませんでした。

費用も1周期の人工授精で約27000円ほどでした。

1ヶ月でこれくらいの出費ならば、無理のない範囲で通えるのではないでしょうか。

痛みは個人差があります。また、人工授精の来院タイミングや処方薬は施設により異なります。詳細は担当医師に確認しましょう!

終わりに

私はこのような流れで人工授精を4回経験しました。

結果は残念ながら全て陰性に終わりましたが、万が一妊娠していたら、『こんなに簡単に妊娠できるんだ!もっと早く治療を行えばよかった』と感じていたかもしれません。

不妊治療と言うと、とにかくすべての治療が辛くリスクが高いものだと思っていたので、人工授精の気軽さには少し驚いたくらいです。

ただ、期待もある分、結果が陰性に終わった時の落胆はどうしても感じてしまいます。

人工授精は全ての人に適応するわけではありませんし、妊娠率が高いという訳でもありませんが、不妊治療になかなか踏み出せないという方はこの記事を読んで少しでも前向きに捉えていただけると嬉しいです。

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